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会長挨拶

自由で懸命であること!

令和元年度の活動がいよいよ始まりました。PTA活動の目的は学校と協力し、事業などの企画運営を通じて教育振興につとめるとともに、学校行事や環境を整えるための支援や会員相互の交流と相互理解を促し、共有し、協働力を高めることでさらに社会教育などの充実を図るための機会の提供と理解しております。はじめて本校のPTAに関わらせていただき、幅広い分野で通年活動を実施されていることを知り、感銘を受けさせていただいております。また、各役職に就かれている皆様が自身の責任をしっかりと果たそうとされ、意欲的で的確に行動されている姿に心動かされております。

現在の社会は働き方改革などの統制と抑制が実験的に進んでいます。本来は道徳心で自浄されていたようなことまで制約しなければならない。後進的な変革が推し進められています。大局的な目標定まらず、照準なきまま規則だけが吟味されることなく決められ、社会は困惑し、普遍性が崩れ出し、不安や動揺、摩擦と軋轢の多い時代となってまいりました。それはやがて不安定と不条理を生み出し、またもや混沌とした時代へと導くかもしれません。自由であることを選択したはずのこの国の中で、何気に流され、間違ったことにさえ従うことに慣れ、与えられた社会の枠組みの中で意見や意志を失くし、考えることすら止める。「研精して倦まず」、真理であります。必ず私たちの世代は先人から当たり前のように学んできたことです。このような精神性はより良きものをつくるための礎となり、資源のないこの国を発展させ、潤いを与えてきた唯一の原動力であったと考えます。そしてそれを全うしようとする人の信念や気概が永続的であることに現代社会は支えられてきた。

本日はインターアクトクラブの新入生歓迎会に行ってまいりました。わが愚息の後輩が先生を通じて挨拶がしたいと言ってくれました。ラグビー部で先輩にいろいろ教えてもらいお世話になったと。皆さんの前で真剣に真摯に礼儀正しく。感動しました。懸命な意欲を眼差しに感じました。正直嬉しかった。

私は団塊世代の息子で、昭和生まれです。まずは懸命に生きることを教えられてきました。平成という不況の時代を懸命に乗り切ってきたつもりです。もちろんよりよい変化や変革には対応しなくてはいけません。ただ、AIなどまだ不完全で、私たちの生活をよくするのにまだ至らぬものを信じて頼り、生きるにはもう年を取り過ぎました。私には私にできる、何かを懸命にすることしかできません。そして本校でも私に与えていただいた職務を懸命にやり遂げることが会長としての任務と考えています。

まずは懸命であること。知識を身に付けること。体力と精神力を身に付けること。経験を積むこと。考え抜くこと。人と仲良くし、議論もすること。意見と意志を持つこと。人に頼ること。繋がること。情報を仕入れ使うこと。行動すること。失敗し反省すること。失敗を正すこと。実績をあげること。変化に対応すること。続けること。結果を残すこと。自信が生まれる。誇りが持てる。覚悟と信念が持てる。自由である。だから活きられる。PTA活動においてもそんな姿勢をその活動を通じてみせることができればと思います。1年間よろしくお願い申し上げます。


                      令和元年度PTA会長 谷中 宗貴 

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